Grand Master's Palace
グランド・マスター宮殿は、マルタの広場の中央にそびえる歴史建築です。聖ヨハネ騎士団が新しい都市に築いた最初の大規模建築として始まり、四百五十年以上の歳月を重ねて権力の中心へ成長しました。石造りの回廊と大広間では、歴代の総長、英国総督、議会、マルタの指導者たちが儀式や政治の決定に向き合いました。
館内では、修復された公式諸室に後期バロック様式の錯視天井画が広がります。マッテオ・ペレス・ダレッシオによる、1565年の大包囲戦を描いた絵画群も見どころです。総長の執務室、謁見室、玉座の間、使節の間、かつての鳥小屋だったウッチェッリエーラが、貴族階の空間を形づくっています。英国統治期には総督の居所となり、その後は議会の場として政治の歴史を刻みました。
宮殿武器庫では、著名な総長に属した甲冑、オスマン軍から奪われた武器、古い大砲が並びます。ジャン・ド・ヴァレットやアロフ・ド・ウィニャクールゆかりの品々も、騎士団の戦いを具体的に伝えます。建物の約85パーセントを歩いて巡れるため、最後には一枚の絵ではなく、甲冑と大砲が残す戦場の記憶が強く印象に残ります。
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