Muzeu i Kosovës
プリシュティナの歴史地区に建つムゼウ・イ・コソヴァスは、オーストリア=ハンガリー時代の建物に収められた博物館です。館内では、先史時代から中世、近代まで、コソボの土地で生まれた文化をたどれます。古代の陶器、ダルダニアの装身具、イリュリアの武器、ローマ時代のモザイク、伝統衣装や日用品が、長い時間の層を形づくっています。
中心に立つのは、約20センチの粘土像「玉座の女神」です。1956年、プリシュティナのティェルトリャ地区で建設工事中に見つかり、紀元前5700年から4500年ごろのヴィンチャ文化に属します。豊穣や母性、宇宙の秩序を示すと考えられていますが、正確な意味は今も確定していません。1990年代の紛争中にセルビア当局によってベオグラードへ移され、2002年、外交的な働きかけを経てコソボへ戻りました。
女神像は現在、ガラス越しに守られ、プリシュティナ市の紋章にも描かれています。約1200点の収蔵品が失われたままで、返還を求める取り組みとともに、展示設備やデジタル・アーカイブを整える大規模な修復が進められています。小さな像の背後には、先史時代の信仰、戦争による移動、そして故郷へ戻った文化遺産の物語があります。
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