Porta San Zeno
ポルタ・サン・ゼーノは、イタリアのヴェローナに残るルネサンス期の城門で、かつて外側の中世城壁を構成していました。1542年、建築家ミケーレ・サンミケーリが設計と建設を手がけ、広い中央ホールから人や物資が通り抜けられる構成です。正方形の平面には、側面の通路と軍の警備に使われた空間も備わっています。
淡い色のレンガに白い石の装飾を組み合わせ、限られた予算と短い工期に応じた実用的な造りを見せています。サンミケーリは、当時ヴェネツィア領だったダルマチアのザラ、現在のザダルにある門の設計をここでも用いました。この建築はヴェローナのカーニバル「バカナル・デル・ニョーコ」とも結びつき、内部の部屋は主催者による修復で守られています。
レンガと白い石がつくる外観は、ヴェローナを訪れなかった英国人建築家エドウィン・ラッチェンスにも影響を与え、ロンドンのピカデリーにあるミッドランド銀行にも似た要素が見られます。かつて兵士が守った通路を、都市の祭りと建築の歴史が今も包み込んでいます。
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