Palazzo Bembo
パラッツォ・ベンボは、ヴェネツィアのサン・マルコ地区で大運河に面する十四世紀の宮殿です。リアルト橋の近くに建ち、リオ・ディ・サルヴァドールとカッレ・ベンボの間に位置しています。深い赤色のファサードには、多灯式のポリフォラ窓とロッジアが並びます。ヴェネツィア・ゴシック・ビザンティン様式は、ビザンティン建築、ムーア様式、イタリア本土の初期ゴシックを組み合わせています。
ベンボ家の邸宅として建てられ、外観には後世の改修を経ても初期の姿が残ります。十七世紀の修復では、多色使いと窓やアーチの構成に新たな要素が加わりました。ここでは一四七〇年に、詩人、学者、文学理論家、枢機卿となったピエトロ・ベンボが生まれています。彼はトスカーナ語を文学語として広め、ペトラルカの詩やイタリアのマドリガーレへの関心を高めました。
最上階のホテルには、当時の家具や十九世紀の水彩画、ムラーノ・ガラスが残されています。館内では現代美術の展示も行われ、歴史的な建築と現在の文化活動が同じ空間に並びます。大運河を見渡す窓辺では、ヴェネツィアを行き交う船の風景まで感じられます。
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